2015年01月10日

環境研究総合推進費


H23-H25までに取り組んだ環境省の環境研究総合推進費ですが、
今年度に最終評価を終え、その結果が公表されています。

平成26年度 事後評価 結果一覧表
http://www.env.go.jp/policy/kenkyu/suishin/kadai_hyouka/h26/post_valuation.html

5C-1102 適切なリスク管理対策の選択を可能にする農薬の定量的リスク評価法の開発 PDF [ 613 KB]
http://www.env.go.jp/policy/kenkyu/suishin/kadai_hyouka/h26/pdf/5C-1102.pdf

総合ではA+の評価を頂きました。
3年間メインの仕事で取り組んだので、
良い評価が得られて何よりです。



詳細な報告書については以下で読めます。

平成25年度 環境研究総合推進費 終了成果報告集
http://www.env.go.jp/policy/kenkyu/suishin/kadai/syuryo_report/h25/h25_suishin_report.html

5C-1102
適切なリスク管理対策の選択を可能にする農薬の定量的リスク評価法の開発
〈H23〜25年度〉 5,515 KB
http://www.env.go.jp/policy/kenkyu/suishin/kadai/syuryo_report/h25/pdf/5C-1102.pdf



最後のどうでもよいシリーズはそろそろ終わりにします。
ブリュッセルの巨大クリスマスツリー
P1010881.JPG


posted by shimana7 at 23:36| 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月08日

2015年


ベルギーから日本に帰国し、2015年が幕あけました。
まだまだ生活は落ち着かなく、職場では書類の山と格闘しているところです。

ベルギーでの研究生活を総括したいところですが、
ベルギーではいろんなことがありすぎて、
さらに今やるべきことがたくさんありすぎて、
もう少し先になりそうです。


さて、正月中にちょこちょこっとWEBページを更新し、
「基準値のからくり」のまとめサイトを作りました。
http://shimana7.web.fc2.com/topics/karakuri1.html


活動予定としては、3月の生態学会(鹿児島大学)で発表します。
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/62/T08.html

国環研の林さん企画のネオニコチノイド系農薬についての話題提供です。
私の発表タイトルは「ネオニコチノイド系農薬の基礎知識」
ということで、
農薬やっている人なら当たり前な知識、
でも生態屋さんは案外知らないかも?
というようなことを話すことになります。

というわけで今年もよろしくお願いします。
posted by shimana7 at 22:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月14日

生態リスク評価関連の海外の動向


せっかく現在海外にいるわけですが、なかなか余裕が無く
生態リスク評価の海外動向をきちんと追うことができていませんでした。
4月以降でも生態リスク評価関連の海外の動きはいくつかあるようです。
以下に備忘録としてメモを書きますが、
きちんとレポート等読めているわけではありません。

また、以下に書いた以外にもありますが、
それはまた違う機会に書いてみようと思います。



-----
1,オランダでイミダクロプリドの水質基準値案が出された

Water quality standards for imidacloprid : Proposal for an update according to the Water Framework Directive
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2014/april/Water_quality_standards_for_imidacloprid_Proposal_for_an_update_according_to_the_Water_Framework_Directive

かなり厳しい基準値の様に見えるが、
慢性影響をベースとしているので、このくらいにはなるかな、という感じ
年間平均値でこれを超えるようなことは無さそう。



2,OECDのテストガイドラインにフサモ(Myriophyllum)の試験法が追加

Test No. 238: Sediment-Free Myriophyllum Spicatum Toxicity Test
Test No. 239: Water-Sediment Myriophyllum Spicatum Toxicity Test
http://www.oecd-ilibrary.org/environment/oecd-guidelines-for-the-testing-of-chemicals-section-2-effects-on-biotic-systems_20745761

藻類やウキクサに対して毒性が高くないオーキシン系の除草剤を
メインターゲットとした試験法。



3,ECETOCから、種の感受性分布(SSD)についてのレポートが公開

WR 28 : Estimating toxicity thresholds for aquatic ecological communities from sensitivity distributions | 02/12/2014
http://www.ecetoc.org/index.php?mact=MCSoap,cntnt01,details,0&cntnt01by_category=22&cntnt01order_by=date%20Desc&cntnt01template=display_list_v2&cntnt01display_template=display_details_v2&cntnt01document_id=9643&cntnt01returnid=59

SSDのさらなる活用についての今後の課題などがまとまっている感じ



4,EFSAが複数の化学物質によるリスク評価法についての会議を開催

EFSA Scientific Colloquium N°21: Harmonisation of human and ecological risk assessment of combined exposure to multiple chemicals
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/140911.htm

生態影響についてもプレゼン資料が公開されている。
濃度加算モデル(Concentration Addition Model)の
レギュラトリーな活用に向かって突き進んでいるかのように見える。

posted by shimana7 at 06:31| リスク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月06日

論文受理


ベルギー滞在も残りわずかとなりましたが、
最近論文が二本受理されました。

一つは、緑藻を用いた金属の複合毒性試験を行い、
モデルによる予測と比較した研究です。
Cd, Zn, Cuの複合毒性は
濃度加算モデルよりも独立影響モデルの方が合いますよ、
という内容です。

永井孝志、加茂将史
藻類に対する金属複合毒性のモデリング:Biotic Ligand Model, 濃度加算, 独立作用の比較
日本環境毒性学会誌


もう一つは、除草剤の種の感受性分布(SSD)の推定法についての論文です。
除草剤は藻類などの一次生産者に特異的に毒性が高く、
SSD解析の際には、一次生産者の毒性データが多数必要となります。
現実的にはそのようなデータが揃う剤はほとんど無く、
SSDを用いた生態リスク評価ができない状態でした。
そこで、どの除草剤でもデータが揃う緑藻の毒性値と
作用機作の情報からSSDを推定する手法を開発しました。
SSDの形状は作用機作によって特徴的なので、
そこそこの推定ができます。

Nagai Takashi, Taya Kiyoshi
Estimation of herbicide species sensitivity distribution using single-species toxicity data and information on the mode of action.
Environmental Toxicology and Chemistry
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/etc.2828/abstract


どうでもよいですが、写真はルーベン大学図書館
こんなところで勉強してみたいものですね。
P1010665.JPG
posted by shimana7 at 06:33| 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

出版 その後


「基準値のからくり」の出版からそろそろ二ヶ月経ちます。
現在第3刷まで出ています。
(今現在アマゾンでは品切れになってしまっていますが)
各種電子版も発売となりました。



出版後に発見された間違いなどもあり、
私の執筆部分では、以下のように修正されております。
図の間違いが多いです。
何度も何度も確認しているはずなのですが、
こういうのが出てきてしまい、申し訳ない限りです。

第2版
・p.146 図5-6右側「53.3%(平均体重)」→「53.3kg(平均体重)」
・p.217 図8-2左下「急性慢性毒性値」→「急性慢性毒性比」

第3版
・p.63 図2-5「無機態ヒ素の摂取量」→「アクリルアミドの摂取量」
・p.133 図5-1キャプション@「無毒性摂取量」→「無毒性量」



ネットやメディアでもいくつか紹介されており、
嬉しい限りです。

ネットでの紹介は検索すればたくさん出てきますが、
中でも以下(私の職場)の紹介は必読です。

独立行政法人農業環境技術研究所 農業と環境 No.172 (2014年8月1日)
http://www.niaes.affrc.go.jp/magazine/172/mgzn17212.html
(もちろん私が書いたものではありませんし、
私が依頼したものでもありません)



メディアでも以下のようなところで紹介されています。

週刊現代 7月26日・8月2日合併号 164-166ページ
身近な「基準値」はウソだらけ 

日経サイエンス 9月号 110ページ
森山和道の読書日記

日経新聞7月30日夕刊
目利きが選ぶ今週の3冊 竹内薫

特に竹内薫さんに取りあげて頂いたのは嬉しく思います。
この本の原稿を書くとき、
一般向けの文章を書いたことがなかったため、
科学の新書ってどう書くんだろうかと、
竹内さんの本などを読んで参考にさせて頂きました。


posted by shimana7 at 05:48| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月01日

前書き図書館


講談社ブルーバックス「基準値のからくり」
〜安全はこうして数字になった〜
いよいよ発売開始となりました。

すでに買って頂いた方、ありがとうございます。
おかげ様で好調な滑り出しのようです。
感想などいただけると大変うれしく思います。

ところで、電子版については現在作成中です。
まだ発売時期はわかりませんが、とにかく出ます。
電子版をご希望の方はしばらくお待ちください。



ところで、ブルーバックスシリーズには、
シリーズ各本の前書きだけを集めた
「前書き図書館」
というものがあります。
前書きって本編とは別に
著者の「本に込めた想い」が覗けて面白いですよね。


「基準値のからくり」についても、
ここで前書きを読むことができます。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/39614

他のブルーバックスの前書きも読んで頂くとわかるのですが、
「基準値のからくり」の前書きはすごく長いです。。。
「ちょっと長い前書き」
というタイトルが付いてしまったくらいです。

じつはここで、飲酒はなぜ20歳から?
がネタバレしています。
これ以外にもいろんな面白いネタがありますので、
これで興味をもたれた方はぜひ本編も読んでみてください。


飲酒の話がネタバレしたので、
もう一つくらいネタを投下します。

昨年からニュースでもたびたび登場するPM2.5、
日本の大気環境基準は15μg/m3と決まっています。
当時の専門委員会の議論では、
疫学研究の結果からこの15という数字は緩すぎる
として反対意見があり、
その行方が注目されました。
ところが、その基準値の決着は驚くべき意外な形で訪れたのです。

知ればきっと驚くはずです。
本当に事実は小説より奇なりです。

posted by shimana7 at 06:24| リスク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月16日

「基準値のからくり」という本を出版します


重要な告知とは本の出版についてです。
いよいよ今週発売となりました。

表紙.png
講談社ブルーバックス
「基準値のからくり〜安全はこうして数字になった〜」
村上道夫、永井孝志、小野恭子、岸本充生 著
税込み994円です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4062578689/ref=cm_sw_r_tw_dp_WG1Mtb03D9WW0



安全に関する本としては、類を見ない面白い本になったと思います!

この本は巷に良くある、
〇〇は安全か危険か、ということを論じた本ではありません。

私たちの安全を守る基準値というものは
いったいどんな風に決まっているのか?
その根拠を探ってみると、それは純粋に驚きの連続であって、
知的好奇心をビリビリ刺激する新しい世界が広がっていた!
という本なのです。

例えば、お酒はなぜ20歳からなのか?
大人よりも子供の方がアルコールの害が
出やすいことは科学的に知られています。
でもそれだけでは、
なぜ19歳でも21歳でもなく20歳なのか?
は説明できませんよね?
(実際に国によって、飲酒開始年齢はバラツキがあります)
その根拠を知った時にはきっと驚くはずです。

本の帯には
「複雑怪奇な数値の根拠に、4人の基準値オタクが斬り込む!」
と書いてあるように、
事実は小説より奇なりな世界を味わってください。



本は以下の10章構成です。
それぞれ完結していますので、
興味のあるところから読むことができます。

第1章 消費期限と賞味期限 〜「おいしさ」の基準値の「おかしさ」〜。
第2章 食文化と基準値 〜基準値やめますか?日本人やめますか?〜。
第3章 水道水の基準値 〜断水すべきか? それが問題だ〜。
第4章 放射性物質の基準値 〜「暫定規制値」とは何だったのか〜。
第5章 古典的な決め方の基準値 〜「リスクとは無関係」な基準値がある〜。
第6章 大気汚染の基準値 〜「PM2・5」をめぐる舞台裏〜。
第7章 原発事故「避難と除染」の基準値 〜「安全側」でさえあればいいのか?〜。
第8章 生態系保全の基準値 〜人間の都合で決まる「何を守るか」〜。
第9章 危険物からの距離の基準値 〜「電車内の携帯電話」から水素スタンドまで〜。
第10章 交通安全の基準値 〜「年間4000人」は受け入れられるリスクか〜。



基準値の根拠についての本ですが、
やはり取りあげる基準値は安全に係わるものなので、
安全とは何か?
という深いテーマにも踏み込んでいます。
この本では、従来から日本で流されている
「安全は科学的・客観的に決まるものだが、安心は心理的なもの」
という安全安心二分法に異議を唱えます。


安全とは「受け入れられないリスクの無い状態」
という国際標準の定義を採用しています。
あるリスクが受け入れられるかどうかは、
リスクの大きさだけでは無く、
社会的、倫理的、心理的な要素をふんだんに含んでいます。
この「受け入れられるリスクの大きさ」と
基準値の関係も考察しています。


と、ここまで書くとかなりお腹いっぱい感が出てきます。
一般向けの本なので、
上記の点はそこまで深く論じているわけではありません。
本として面白いのは、コラムをたくさん入れた点です。
3秒ルールはなぜ3秒?というような脱力系のコラムもあり、
読み物として楽しいものになっているはずです。
そして、知ったら誰かに話したくなる、
そんな話題がいっぱいです。


そして、読み物として面白い本としながらも、
基本的な環境リスク学の知識
(NOAELや不確実性係数、ADI、曝露マージン、線形閾値無しモデル、ALARAの原則など)も詰め込まれていますので、
リスク学の入門書としてもお薦めです。
リスクの科学って面白い!と思って貰えたら嬉しいです。

posted by shimana7 at 05:53| リスク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月08日

EUオープンドア

もうすぐ重要な告知を行う予定ですが、
とりあえず軽いネタをいきます。

5月9日はヨーロッパデーということで、
これを記念して5月にはEU各施設の一般公開があります。

EUといえば、昨年ネオニコチノイド系殺虫剤の
期限付き使用禁止を決めるなど、
化学物質管理政策においても重要な役割を果たしていますので、
その動向は我々も常にチェックする必要があるわけです。

ただ「EUの中身」はとても複雑で
外から見ていてよくわからない、
ということでとりあえず見学してみたいと思っていました。

もともとヨーロッパデーといわれる5月9日は、
欧州石炭鉄鋼共同体創設の基礎となる
当時のフランス外相シューマンによる
「シューマン宣言」が1950年に行われた日であるようです。
この欧州石炭鉄鋼共同体が後に欧州連合EUにつながるわけですね。

そして5月17日にはブリュッセルのEU各施設の一般公開がありました。
EU各施設に行くにはブリュッセルの地下鉄で
その名も「シューマン駅」で降ります。

降りるともうすでに(便乗的な)お祭り騒ぎです。

P1000841.JPG

広い公園にはシューマンの像があります。

P1000840.JPG

でもって公園の奥にあるのは凱旋門です。
すごいスケール!(の割に日本では全く無名。。。)

P1000837.JPG

とりあえず欧州委員会からということで、
有名なベルレモンビルに入ります。
壮観ですねえ。

P1000842.JPG

ここはわりと子供向け展示が多くて、
子連れで行っても楽しめるかと思います。
写真は土壌の生物多様性についての展示です。
我々が毎年やっている研究所の一般公開みたいですね。

P1000847.JPG

次に欧州理事会と閣僚理事会のビルです。
奥に建設中なのは新しい会議室ビルです。
現在のビルでは会議室が足りなくて困っているのだそうです。

P1000843.JPG

ここは最初あまり期待せずに向かったのですが、
少人数のガイドツアーでじっくり中を見学できたので
非常に満足でした。
ガイドをしてくれたのは、
普段会議の翻訳業務をしているルーマニア人の方でした。
24カ国語が「公用語」となっているEUでは翻訳・通訳業のメッカになっています。

理事会の会議室では各国代表のイスに座って
代表になった気分で写真を撮ったりできます。
EU大統領の席に座っちゃったりもできます。
各席の後ろには同時通訳ブースがあるのが見えますね。

P1000856.JPG

さて、最後に目玉の欧州議会です。
ひときわ目立つビルで豪華さが違います。

P1000859.JPG

24カ国語で「欧州議会」と書いてあります。

P1000861.JPG

外ではなんだかよくわからないお祭り騒ぎもあって、
賑やかな雰囲気です。

P1000863.JPG

プラネタリウムか!?という雰囲気の議場

P1000866.JPG

ここではクイズラリーなどもあって、
答えると景品が貰えるようでしたが、
時間が無いので断念。
EUについて遊びながら学べるようなクイズラリーになっています。

まじめに見ていくと1日では足りません。
駆け足で一通り見ていきましたが、
それでもかなり足が棒になりました。

ブリュッセル近郊にいるなら是非一度は見てみたいものですね。


ある程度予備知識を付けてからいくともっと楽しいと思います:
日経文庫 EUの知識 (藤井良広著)
http://www.amazon.co.jp/EU%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%AD%98-EU%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%81%97%E3%81%8D-%E8%97%A4%E4%BA%95-%E8%89%AF%E5%BA%83/dp/4532112907/ref=dp_ob_title_bk
posted by shimana7 at 08:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

河川水中EDTA

厚生労働省から公開されている資料
「平成21年度未規制物質等の水道における存在実態調査委託報告書」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/houkoku/suidou/101201-1.html

に、水道原水中のEDTAの分析値が掲載されているのに気がつきました。
いろいろな未規制物質の濃度を分析している内容ですが、
EDTAについては水道水を取水している主要河川23地点で分析され、
その内16地点で検出(定量下限0.5μg/L)、
検出濃度は0.9-42μg/Lという結果でした。

水道原水ということで、
ある程度きれいな水の分布を表しているものと思われます。
つまり、実際の河川水中分布はもっと高いことが予想されます。

藻類の毒性試験でつかうOECD培地のEDTA濃度は
100μg/L(Na2EDTA・2H2Oとして)ですから、
それに匹敵する濃度の地点は結構あるのではないでしょうか?

EDTAは金属と強力に結合する物質であり、
金属の毒性試験にはEDTAは使わない方がよいとされているところですが、
(金属の毒性が緩和されてしまうため)
ひょっとするとある程度入っていた方が
むしろ実態を反映しているのかもしれません。

それからBLMなどの金属の生物利用性を考慮するモデルにおいても
現時点で河川水中におけるEDTAの存在は考慮されていません。

私が以前書いた論文:
永井孝志, 恒見清孝, 川本朱美 (2007)
河川水中における重金属類のスペシエーション:Diffusive Gradients in Thin-films法による分析と化学平衡モデルによる推定
陸水学雑誌, 68(3), 391-401
においても、
DGTで測定した生物利用可能(と想定される)濃度は、
河川水中のEDTAの存在を考慮することで
うまく説明できることを示しています。

そろそろ本気でEDTAの存在を組み込んだBLMの開発
をするべき時かなあと思っています。
あとEDTAの濃度分布のモニタリングデータも必要ですね。



最後にどうでも良いですが、愛の湖公園(ブルージュ)P1000643.JPG
posted by shimana7 at 04:59| 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月02日

ベルギーから

ご無沙汰しております。

4月から職場の海外長期派遣制度により、
ベルギーのゲント大学に滞在中です。
こちらでは、水生生物に対する化学物質の複合影響評価
の研究に取り組んでいます。

所属ラボのWEBサイト:
http://www.milieutox.ugent.be/

4月は生活の準備、新たな解析法の勉強、実験の準備
(あと日本から持ち込んだ仕事)
などで慌ただしく過ぎ去っていきました。
そろそろ腰を据えて研究したいです。

こちらの生活なども書いてみたいところですが、
いまのところ全く余裕無しです。
とりあえずチョコレートとビールとワッフルの摂取量が増加中です。

最後に全く関係ありませんが、
写真はお気に入りの近所の散歩コースです。
140501.JPG
posted by shimana7 at 05:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする