せっかく現在海外にいるわけですが、なかなか余裕が無く
生態リスク評価の海外動向をきちんと追うことができていませんでした。
4月以降でも生態リスク評価関連の海外の動きはいくつかあるようです。
以下に備忘録としてメモを書きますが、
きちんとレポート等読めているわけではありません。
また、以下に書いた以外にもありますが、
それはまた違う機会に書いてみようと思います。
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1,オランダでイミダクロプリドの水質基準値案が出された
Water quality standards for imidacloprid : Proposal for an update according to the Water Framework Directive
http://www.rivm.nl/en/Documents_and_publications/Scientific/Reports/2014/april/Water_quality_standards_for_imidacloprid_Proposal_for_an_update_according_to_the_Water_Framework_Directive
かなり厳しい基準値の様に見えるが、
慢性影響をベースとしているので、このくらいにはなるかな、という感じ
年間平均値でこれを超えるようなことは無さそう。
2,OECDのテストガイドラインにフサモ(Myriophyllum)の試験法が追加
Test No. 238: Sediment-Free Myriophyllum Spicatum Toxicity Test
Test No. 239: Water-Sediment Myriophyllum Spicatum Toxicity Test
http://www.oecd-ilibrary.org/environment/oecd-guidelines-for-the-testing-of-chemicals-section-2-effects-on-biotic-systems_20745761
藻類やウキクサに対して毒性が高くないオーキシン系の除草剤を
メインターゲットとした試験法。
3,ECETOCから、種の感受性分布(SSD)についてのレポートが公開
WR 28 : Estimating toxicity thresholds for aquatic ecological communities from sensitivity distributions | 02/12/2014
http://www.ecetoc.org/index.php?mact=MCSoap,cntnt01,details,0&cntnt01by_category=22&cntnt01order_by=date%20Desc&cntnt01template=display_list_v2&cntnt01display_template=display_details_v2&cntnt01document_id=9643&cntnt01returnid=59
SSDのさらなる活用についての今後の課題などがまとまっている感じ
4,EFSAが複数の化学物質によるリスク評価法についての会議を開催
EFSA Scientific Colloquium N°21: Harmonisation of human and ecological risk assessment of combined exposure to multiple chemicals
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/140911.htm
生態影響についてもプレゼン資料が公開されている。
濃度加算モデル(Concentration Addition Model)の
レギュラトリーな活用に向かって突き進んでいるかのように見える。