2014年12月06日

論文受理


ベルギー滞在も残りわずかとなりましたが、
最近論文が二本受理されました。

一つは、緑藻を用いた金属の複合毒性試験を行い、
モデルによる予測と比較した研究です。
Cd, Zn, Cuの複合毒性は
濃度加算モデルよりも独立影響モデルの方が合いますよ、
という内容です。

永井孝志、加茂将史
藻類に対する金属複合毒性のモデリング:Biotic Ligand Model, 濃度加算, 独立作用の比較
日本環境毒性学会誌


もう一つは、除草剤の種の感受性分布(SSD)の推定法についての論文です。
除草剤は藻類などの一次生産者に特異的に毒性が高く、
SSD解析の際には、一次生産者の毒性データが多数必要となります。
現実的にはそのようなデータが揃う剤はほとんど無く、
SSDを用いた生態リスク評価ができない状態でした。
そこで、どの除草剤でもデータが揃う緑藻の毒性値と
作用機作の情報からSSDを推定する手法を開発しました。
SSDの形状は作用機作によって特徴的なので、
そこそこの推定ができます。

Nagai Takashi, Taya Kiyoshi
Estimation of herbicide species sensitivity distribution using single-species toxicity data and information on the mode of action.
Environmental Toxicology and Chemistry
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/etc.2828/abstract


どうでもよいですが、写真はルーベン大学図書館
こんなところで勉強してみたいものですね。
P1010665.JPG
posted by shimana7 at 06:33| 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする