2014年02月26日

藻類マニュアルの公開


今年度あと少しで終了する環境研究総合推進費の課題での成果として、
「河川付着藻類を用いた農薬の毒性試験マニュアル」
が公開されました。
http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/algae/index.html

これまで、農薬による環境リスクの大きさを評価するために、
種の感受性分布(SSD)を用いて、多種類の毒性データを解析してきました。

除草剤の場合は植物に毒性が特異的に高いので、
藻類など一次生産者の毒性データを揃える必要があります。
そこで、SSD解析のための標準データセットを用意することにしました。
河川付着藻類群集を代表させる試験生物種として、
日本の河川生態系に幅広く分布し、
実際の種構成を反映するように付着藻類5種を選定しました。



また、従来の試験法はプランクトン性の藻類に適合したもので、
付着藻類への適用が困難でした。
そこで、新たに付着藻類向けの効率的な試験法を開発することにしました。
もちろん付着藻類だけでは無く現在標準的に用いられている
緑藻Pseudokirchneriella subcapitataにも
効率的な試験法として使えます。

この新たな試験法の詳細について、
わかりやすいマニュアルを作成して公開しました。
希望者には印刷物も配布しています。
貰って嬉しいものにすべく見栄えにも多少気を遣いました。



特徴としては、単なる試験マニュアルに留まらないことです。

濃度反応関係の統計解析のためのソフトとしてRExcelを活用し、
そのための計算ファイルをダウンロードして活用できるようにしました。
当然従来の試験結果の解析にも使って頂けます。

さらに、5種の藻類の毒性試験結果から、
SSDを解析するためのExcelファイルもダウンロードできます。

ついでなので色々なデータも付録に載せてみました。

このような論文以外の目に見える成果も
今後は出していきたいですね。

posted by shimana7 at 22:26| 研究 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする