2013年04月19日

講演:解決志向リスク評価


講演の宣伝です。
日本リスク研究学会のシンポジウム(@東大)で講演を行います。


http://www.sra-japan.jp/cms/modules/piCal/index.php?smode=Daily&action=View&event_id=0000000057&caldate=2013-4-19
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日本リスク研究学会 第26回シンポジウム
《食品安全のためのリスク分析のこれまでとこれから》

日時:2013年6月14日(金)
 第一部 14:00〜17:00
 第二部 17:20〜19:20(予定)
会場:東京大学山上会館
参加費:
 第一部 シンポジウム 会員・協賛会員及び学生 2,000 円、一般 3,000 円
 第二部 意見交換会 会員・協賛会員及び学生 3,000 円、一般 4,000 円 (立食代を含む)
主催:一般社団法人 日本リスク研究学会

開催趣旨:BSE問題をきっかけに食品安全委員会が設立され、リスク評価とリスク管理を機能的・組織的に分離する形でリスク分析が導入されてから今年でちょうど10年になります。最近では東日本大震災後に生じた食品中の放射性物質の問題においてもリスク評価は注目を集めました。本シンポジウムは、食品安全を題材に、様々な切り口から、リスク分析が食品安全分野においてうまく機能してきたかどうかを振り返り、リスク分析が社会の安全のためにさらに貢献できるように、これからのあるべき姿を探っていきたいと考えています。

第一部 プログラム

松尾真紀子氏(東京大学政策ビジョン研究センター研究員)
「日本の食品安全行政ガバナンスの制度変容と今後の課題」

広瀬 明彦氏(国立医薬品食品衛生研究所 安全性生物試験研究センター総合評価研究室 室長)
「食品等に含まれる化学物質のリスク評価の経験とそこから見えてきた課題」

山崎洋氏(関西学院大学名誉教授、元IARC研究部長)
「発がん性評価のありかたーIARCの経験をもとに」

永井 孝志氏 (独立行政法人 農業環境技術研究所 研究員)
「リスク評価とリスク管理の位置づけを再構成する解決志向リスク評価」


総合討論

司会・進行: 岸本充生((独)産業技術総合研究所 安全科学研究部門 研究グループ長)
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タイトルにある解決志向リスク評価とは、
Solution-Focused Risk Assessmentの訳です。

Solution-Focused Risk Assessmentについては
以前の記事でも紹介しました。
http://shimana7.seesaa.net/article/301037999.html


私の研究テーマ(農薬の生態リスク評価)とは少し離れます。
ただ、私はもともと基準値の設定プロセスに強い興味を持っています。

リスク評価はADIやTDIなどの線引きする。
リスク管理は基準値を決めてそれ以下になるように管理する
(基準値を超えた超えないで一喜一憂する)
というやり方へのアンチテーゼとして解決志向リスク評価があります。

いろんな事例をもとにこの考え方の極意を
紹介できればいいなと思っています。
posted by shimana7 at 21:15| リスク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする