日本リスク研究学会誌に
「11種の水稲用除草剤の確率論的生態リスク評価」
というタイトルの新しい論文が受理されました。
毒性は種間の感受性分布の解析を行い、
曝露濃度と影響を受ける種の割合の関係を導き、
曝露は全国の河川水中濃度のばらつきを解析しました。
ここから、全国的にどのくらいの水生生物の種に農薬による影響が出ているかを
11種類の除草剤で調べました。
農薬ごとに得られるデータの質・量がバラバラであること、
これの扱い方がこの論文の一番ミソなところです。
足りないデータの埋め方の方法はまだ完全とは言えなくて
現時点では論文の方法よりもさらに改良を試みています。
とりあえずいろいろな農薬の生態リスクを横並びで
定量化して比較することができる状態になった
というところが意義として大きいでしょう。