2010年12月04日

NASAの発表


NASAの発表
ヒ素を利用して生存=新細菌、米国の塩湖で発見―地球外生命探索に影響も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101203-00000016-jij-soci

の、どこがすごいのか全然わからないヒト、
特に、極限環境微生物と地球外生命の関係が
さっぱり想像できないヒト、

ぜひぜひ長沼毅さんの本を読んで下さいね!

特に今年でた本
辺境生物探訪記 生命の本質を求めて (光文社新書)

は特にオススメです。
これまでの長沼さんの活動歴が一気に読めます。
科学っておもしれー!的な要素満載です。

ダイジェスト的にはこちらで読めます。
http://www.miraikan.jst.go.jp/sp/deep_science/cafe/henkyou/



地球外で生命が誕生して、それが地球に降ってきたのが
生命の起源だとするのがパンスペルミア仮説。
宇宙から地球に降り注ぐ過程でも死なない生物の条件を探っていくと、
水を抜いて乾燥した状態で生きることができる
微生物だということになるそうです。
水を抜いた状態が宇宙での強い放射線に
一番耐えることができるようです。

地球上でそのような乾燥に強い微生物を探っていくと
砂漠などで水分が蒸発し、塩分が飽和する位に高くなった塩湖に
主に生息する好塩菌だということになります。

長沼さんはこの塩分の高い極限環境に適応した微生物が
なぜか地球上のどこにでも
普遍的に存在していることを発見しました。

今回発見されたヒ素を利用する生物もやはり
好塩菌の中の一つ「ハロモナス」でした。
こいつも高塩分や乾燥に強く、
しかも地球上に普遍的に存在します(深海底にも南極大陸にも!)。

なので、このNASAの発表は私にとっては
本当にびっくりすることだったのです。

ハロモナスの適応力はものすごく強くて
どんな環境にでも適応できるようです。
でも、まさか化学物質の毒性にまで
このように適応できるとはまさに驚くほかありません。



ちなみに私の修士論文のタイトルは
「新規に分離された好塩性古細菌の系統学的研究」
でした。そしてその序文は
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近年、深海底、地中、砂漠、宇宙など極限的な環境に生息する生命への関心が、新規の生物の発見とその応用への期待と共に高まってきている。
-----
という文章から始まります(なつかしいなあ)。



さらにちなみに長沼さんは現在第52次南極地域観測隊
に参加中だそうです。
http://www.nipr.ac.jp/jare/topics/index.html

ここの昭和基地NOWのページを見てると皆さん実に楽しそう。

posted by shimana7 at 00:44| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする