2009年04月30日

ブタインフルエンザ 〜評価を間違うと管理も必ず間違う〜

ニュースでも厚労省のサイトを見ても管理対策のことばかりで、評価に関する情報(詳しい発生状況)が非常に少ないと思います。以下のサイトでようやく正確な発生数がわかります。

http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009who/09who09.html

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 状況は急速に進展し続けている。2009年4月29日18時00分世界標準時(訳注:日本時間 4月29日午前3時00分)現在、9カ国が合計148例のブタインフルエンザA/H1N1感染を公式に報告している。アメリカ合衆国政府は91例の検査確定されたヒト症例を報告しており、1名の死亡者がいる。メキシコ政府は、7例の死亡例を含む26例の確定ヒト症例を報告している。

 以下の国が検査確定された症例を報告しているが、死亡者はいない:オーストリア(1例)、カナダ(13例)、ドイツ(3例)、イスラエル(2例)、ニュージーランド(3例)、スペイン(4例)、英国(5例)。

 状況に関するさらなる情報はWHOのウェブサイトで定期的に閲覧可能になる。

 WHOは通常の旅行の制限や国境の閉鎖をなんら勧告していない。体調の悪い人は国際渡航を延期し、国際渡航ののちに症状を呈している人は医療機関を受診することを、国の当局の指針に沿って行うことが賢明であろう。

 十分に調理された豚肉や豚の加工製品を消費することで、このウイルスに感染するリスクもない。個々の人々は、定期的に石鹸と水でしっかり手を洗うことが勧められ、インフルエンザ様疾患の症状を呈した際には医療機関を受診するべきである。
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WHOの公式発表による死亡数はメキシコでも7名、米国で1名で、ニュースで流れている150人とかいうのは疑いを含む数であり、正しい情報ではないということがわかります。

評価が間違っていると管理も間違ってしまう。評価の重要性の認識が低すぎるように感じます。政府はお金に糸目はつけないからやれることはすべてやる、なんて言っていますが、突っ走り気味なところが怖いと感じてしまいます。ワクチンを作るキャパシティは決まっているのに、季節性インフルエンザのワクチン製造を大幅に削ってでも新型ワクチンをつくるという。ワーストケースのリスク評価ではこのバランスを間違ってしまうでしょう。ぜひリスクトレードオフの判断を間違えないでほしい。

そのうち、あまり根拠のない全海外渡航の自粛や、豚肉の輸入制限などが行われてしまうでしょう。WHOは「通常の旅行の制限をなんら勧告していない」と言い切っています。ウィルスはそのうち日本にも入り込むし、日本の方が安全などという証拠は何もありません。データから判断するに、日本人の取れる行動としてはメキシコと米国には行かない、くらいのことで現時点では充分ではないでしょうか(米国の方がメキシコより感染例が多いよう)。

posted by shimana7 at 21:48| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする