2009年04月21日

みつばち

ミツバチが減っている、というニュースが流れていますが、
ダニとか農薬が疑われているようですね。
例えばコチラ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000091-san-bus_all


何でも農薬のせいにしておけば安心なのかもしれませんが、
思い込みは本質から遠ざかってしまう危険があります。

減っているのはセイヨウミツバチだけであり、ニホンミツバチは減っていない。
どうもセイヨウミツバチは病気やダニに弱く、ニホンミツバチは自分でダニを駆除できるなど強いみたいです。
また、殺虫剤については、ニホンミツバチだけがセイヨウミツバチよりも特異的に強い、というのは考えにくいので、ダニや病気の影響と考えるのが通常でしょうね。



なにやら影響が疑われている「新農薬」とはネオニコチノイド系殺虫剤のことです。
使用量は1993年の登場から2004年頃まで徐々に増加してますが、
その後は頭打ちの状況であって、近年突然使用量が増えたわけではありません。
新しい農薬といわれていますが、もう15年も使われているものなので、なぜ今更「新農薬の影響」などといわれるのでしょうか。

もともと多く使われていた有機リン系の殺虫剤などに比べれば、ネオニコチノイドなどの比較的新しい殺虫剤は選択性が高く(非標的生物に対する毒性が弱い)、昔よりもよっぽどマシになっているのです。このような剤に代替されることによって生態系への影響は減ってきているはずです。

もちろん農薬による事故的な影響事例がこれまでまったく無いわけではないでしょうが、だからといって、何でもかんでも農薬のせいにしていては、解決には向かわないでしょう。



セイヨウミツバチは上記のようにダニに弱いので、きちんと農薬をつかってダニを駆除する必要がありますが、これが不十分であった可能性もあります。不適正な使用によってダニが耐性を持ってしまうこともあります。適正に農薬を使用することが実はミツバチを減らさない方法だと思います。

養蜂のダニ駆除に使える農薬はアピスタン(有効成分フルバリネート)というピレスロイド系殺虫剤がありますが、耐性を持ったダニも出てきているということで、複数の剤を開発する必要があります。



銀座ミツバチも日本ミツバチは死なず、西洋ミツバチだけが死んだようです。
http://ginza.keizai.biz/headline/902/

銀座のど真ん中で水稲用の殺虫剤を散布するなどということは考えにくいですね。ダニの防除をどうするか、ということを考えた方が良さそうです。



食品安全情報ブログでも下のような記事を見つけました。
こういう方向の解決策をはかっていったほうが良いのではと思います。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20090410
■[USDA]農務長官VilsackとファーストレディMichelle Obamaが健康的な食生活について強調する
Agriculture Secretary Vilsack and First Lady Michelle Obama Highlight Healthy Eating
April 9, 2009
http://www.ars.usda.gov/is/pr/2009/090409.2.htm
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2009/04/0099.xml
タイトルとはあまり関係なくミツバチの話
7月からUSDAは寄生虫耐性ミツバチ2種をホワイトハウスのガーデンに提供する。
ARSの科学者は2種類のダニ耐性ミツバチを開発した。1つはvarroaダニに極めて感受性の高い衛生性質を持つハチで、巣の中
に感染したハチがいることを検出して排除する働きバチがいる。もう一つはロシアから導入したvarroaダニとtrachealダニ
の両方に耐性のあるハチである。これらのハチはダニ駆除のための農薬の必要性を削減する。

posted by shimana7 at 00:18| 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする